賦香率による香りの種類

香りの基礎知識

フレグランス（香り製品全般）は、賦香率（アルコールに溶かした香料の割合）によって、パルファン（香水）、オードパルファン、オードトワレ、オーデコロンに分けられます。

香料はアルコールが加わることによって揮発しやすくなり空中に飛散しやすくなります。香料の割合が高いほど揮発しにくくなり、身にまとった香りに奥行きと深みが加わり、香りが長持ちします。また、香料が多く使われるほど香水も高価になります。

日本で売られている香りのほとんどは、オードパルファン、オードトワレです。

香りの種類	賦香率	継続時間	香りの特徴・用途
パルファン（香水）	15～25％	5～7時間	芸術の高い完成された香りで、最高ランクの香りです。フォーマルな場面、パーティーなど改まった席にふさわしい香りです。
オードパルファン	10～15％	5時間前後	パルファンに近い深みがあり、少しカジュアルな香りです。価格が手ごろで日常的にも使いやすい香りです。
オードトワレ	5～10％	3～4時間	よりカジュアルな感覚で楽しめる香りです。軽くて柔らかな香りが、気軽にどこでも楽しめるのが特徴です。日本は、湿度の高い気候や文化の影響で、うっすらと香るので人気の香りです。
オーデコロン	3～5％	1～2時間	爽快感やリフレッシュ効果が期待でき、もっともカジュアルな香りです。香りは長続きしないので、気分転換などにオススメです。これをつけた後、オードトワレなどを使うことも可能です。

練り香水&パフュームオイル

上記の表以外にも練り香水やパフュームオイルがあります。

練り香水は、ミツロウやホホバオイルなどの植物性オイルを混ぜて作ったもので、固形で缶や陶器に入っているため、コンパクトで持ち運びにも便利です。

パフュームオイルは、オイルに香料を混ぜたもので、オイル・香料ともに肌に優しいものを使用しています。

どちらもアルコールが入っていないため、拡散性が普通の香水に比べ低くなっているので、あまり周りを気にせず使うことができます。
また、香水より香り立ちが優しいため、上品に香らせることができる。

香水には、入浴時に楽しむバスラインやボディケア製品もあります。
香りは香水と同じですが、賦香率はだいたいオーデコロンやオードトワレと同じくらいです。
洗い流す製品が多く、香りのシャワー感覚で楽しむことがでます。さりげなく、ほのかな香り立ちが特徴です。